【JAPANTEX2023 出展社ピックアップ(8)】東リ 環境配慮製品をプッシュ 卵の殻のアップサイクル品や、カジノIR需要向けなど多彩な展示

東リ(兵庫県伊丹市 永嶋元博社長)はJAPANTEX2023に出展し、リサイクル材を使用したタイルカーペットなど環境配慮した製品を前面に来場者へ製品訴求をおこなった。

大企業を中心にオフィスなどの非住宅市場では環境配慮製品への関心が高まり、施主だけでなく設計サイドからも要望が増えているという。全体でみると、非リサイクル品(バージン材)の出荷割合はまだまだ多いが、それでも同社では、リサイクル品の製造キャパシティの上限に近づくほどニーズが増えているようだ。

同社ブースの中心エリアでは、製造工程で生まれたカーペットの切れ端や廃材、ビニールハウスのビニール、使用済みの製品などを粉砕し、裏地に使用して新しいタイルカーペットにリサイクルする取り組みが展示された。設備の拡充に伴い、これまでリサイクルの難しかった素材の利用も可能になったという。

「JAPANTEXの来場者も、環境配慮製品に対する関心は非常に高いと感じています。」と同社の広報企画部長、横山剛史氏は語る。なお、同社においてはバージン材もリサイクル製品も、現時点では価格的に大きな差異はないという。

また、先月より新発売したソコイタリシリーズの新製品も展示された。凹凸感とグラデーションが特長で、新製品は凹凸感がさらに深まり、立体感が際立つ。これにより踏んだ時の柔らかい感触が一層感じられるものに仕上がった。オフィスのエレベータホールや多目的スペース、ホテルなどの施設での採用を想定しているという。

世界の一流ホテルやカジノなどで採用実績のあるロイヤルタイのカーペットも展示された。高まりつつあるカジノIR需要を想定した。デザインだけでなく、施工性も訴求ポイントで、カジノでのカーペットの張替えには短時間での施工が求められる。同製品は撤去・張り替えがスムーズに行える仕様となっている。

また、ブースの一角には新製品「バイオミックストーン」も展示。動植物から生まれる持続可能な資源、バイオマスを活用したタイルカーペットだ。卵の殻を粉砕したものを材料にしたアップサイクル製品で、同年12月より発売を予定しているという。