スリープセレクト 「Sealy New Collection 2024 Summer」を全国で順次開催 最上級ライン「BLACK LABAL(ブラックレーベル)」など、高価格帯製品を拡充

スリープセレクト(東京都港区、西村秀之社長)が、シーリー新作展示会「Sealy New Collection 2024 Summer」を全国で順次開催している。

今回の新製品の目玉アイテムが、「BLACK LABAL(ブラックレーベル)」シリーズだ。過去にもシリーズ展開していたが、約10年ぶりにシーリーのプロパーでの取り扱いを開始。同社の最上級モデルとして、百貨店を中心に訴求を図っていく。昨今は同社の直営店や百貨店へ来店するユーザーから、高価格帯製品への要望が高くなってきており、特に海外富裕層などが購入を検討するケースが増えてきているという。今回の「ブラックレーベル」シリーズも、そのような需要に対応する、最上級ラインの新製品だ。

「ブラックレーベル」シリーズから新たに発表するマットレス「ブルーダイヤモンド」は、詰め物層を17層とし、様々な素材が内部に凝縮されている。上層部には、シーリーブランドでこれまでに使用したことのない新素材として、帝人のファイバー「防ダニ」「抗菌防臭」「吸水速乾」「高比重」の機能ファイバー「アクフィットECO」を搭載。

また、ソフトウレタンを進化させた新素材である「ミラクルソフトウレタン」を使用。これは柔らかさと耐久性、吸湿性を兼ね備え、綿よりもヘタりにくい。布団に近いふんわり感が持ち味だ。このほか、紀州備長炭を用いた備長炭繊維も搭載。遠赤外線効果や消臭効果を発揮する。

中層部には、中反発のプロファイルウレタンを搭載。次世代フォームとして、荷重分散性と寝返りがうちやすい性能を兼ね備えている。低反発フォーム並の耐圧分散性を発揮することが特徴だ。
また、シーリー初搭載となる超高反発ソフトウレタンも中層部のこだわりのひとつ。高さ10mから生卵を落としても割れないほどの衝撃吸収力が特徴となっている。

マットレス下層部にも、初搭載の素材が詰まっている。3ゾーン薄型ポケットコイルは、マットレス詰め物の中間層に配することで、上層部のソフトな感触を点で支え、耐久性などを向上させることに寄与する。コイルの線形はセンター部分が1・9Φ、ヘッドおよびフット部分が1・6Φとし、中央部分を重点的にサポートしている。

なお上層部はハンドタフティング仕様となっている。ミラクルソフトウレタンは通常のキルトマシンでの縫製が不可能であることから、職人の手作業によって、上層部のパネル部分について大きな針を用いて糸を貫通させている。表面の生地についてもシルク混生地を採り入れ、ソフト感と高級感ある光沢を出している。

■マットレス+ボトム(L195㎝)の参考価格
シングル(W97×H47 ):118万2500円
セミダブル(W121×H47):130万3500円
ダブル(W141×H47):142万4500円
ダブルワイド(W153×H47):154万5500円
クイーン(W153×H47):176万円
キング(W194×H47 ):192万円
なお同製品は7月以降に発売予定。


このほか、アジャスタブルベッドに対応するマットレス「フレックスウォールR ET」および「フレックスウォールR TT」を参考出品した。「ET」は8層、「TT」は6層。「ET」には「TT」のプロファイルウレタンの代わりにミラクルソフトウレタンが、中反発プロファイルウレタンの代わりにジェルラテックスが搭載されていることが、両製品の主な差異だ。

「フレックスウォールR ET」は、ミラクルソフトウレタンを用いていることから、柔らかで沈み込む寝心地が特徴となっている。横揺れ防止、端部までの寝床面の拡大のために、マットレスの縁の箇所の開発に特に注力したという。


ベッドフレームについても、高級感をもたせたアイテムを強化した。9月発売予定の「オーランド」は、スタイリッシュな北欧モダンデザインで、ステーションタイプの落とし込み構造が特徴のフレームだ。使い勝手やスタイリッシュな空間づくりにも寄与する。

本体のカバーリングは6色から選択可能。落とし込み仕様のフレームはシーリー初とのことだ。シングルサイズ税込35万2000円~。

「ウィンストン」は、ハイバックタイプのヘッドボード。ソフトレザーは12色から、脚高さは4段階から選択できる。シングルDCロングタイプ:税込19万2500円~。

「ブロンクスⅡ」は、ソファの背もたれのようなデザインが特徴。色は8種類、足回りは台輪または脚ダブルクッションの2種をラインナップしており、本革または合成皮革のいずれかから選択可能。革ならではのあたたかみのある空間を意識したデザインだ。

これまで、寝心地を重視した製品開発に取り組んできたスリープセレクトだが、それに加えてビジュアル面も意識しながら、高価格帯のラインナップを強化している。バリエーションを豊富に展開し、多様化する顧客のニーズにも応えるラインナップを今後も取り揃えていく。

(佐藤敬広)