飛騨産業 KOYORIブランド新作アイテムを発表 新作展を「HIDA東京ミッドタウン店」で開催中 11/8まで

飛騨産業(岐阜県高山市、岡田明子社長)が、2024年6月にデンマークのデザインイベント「3daysofdesign」で発表したKOYORI協業デザイナーのガムフラテージデザイン「Miau」のラウンジチェア、「Kigo」テーブル、「Uribo」スツールを、2024年10月11日(金)より国内で展開開始した。

天童木工製のKOYORI新作も展示

東京ミッドタウンで開催されるデザインタッチ期間に合わせて、10月11日~11月8日まで同社の「HIDA東京ミッドタウン店」(東京都港区)で新作展を開催。ガムフラテージがデザインしたアイテムや、新たにKOYORIに加わったイギリスで活躍するデザイナーであるマイケル・アナスタシアデス氏(今回は天童木工から新作を発表)のインタビュー映像について、日本語字幕つきで初公開している。

飛騨産業が手掛けたKOYORIの新作は、「MIAU」のラウンジチェア、「URIBO STOOL」、「KIGO SIDE AND COFFEE TABLE」の3種類。

「MIAU」ラウンジチェアは、2022年に発表以降に高い評価とフィードバックを受けているMiauシリーズの新アイテムだ。Miauアームチェアと比較して、よりゆったりしたサイズで、背もたれと座面を傾斜させている点が特徴。

リビングルームの空間に調和する様々な環境に適した汎用性の高いデザインとした。なお、材はホワイトオークとウォールナットの2種から選択可能。

「URIBO STOOL」は、ガムフラテージが飛騨産業の曲木加工技術にインスパイアされてデザインしたもの。柳宗理氏がデザインした「ヤナギチェア」から着想を得ており、ヤナギチェアの象徴的な背もたれを座面そのものに再解釈している。

ロータイプとハイタイプの2種、材もホワイトオークおよびウォールナットの2種から選択できる。

そして、今回の新作における注目アイテムが、「KIGO SIDE AND COFFEE TABLE」だ。3daysofdesignにおいても人気を集めたこの新作は、彫刻家のイサム・ノグチ氏の時代を超えた作品からインスピレーションを受けているテーブルシリーズ。サイドテーブルとコーヒーテーブルそれぞれ2つのサイズで展開する。

ホワイトオークおよびウォールナットの2種から選択できるが、カップホルダー部分の窪みの箇所のみ、材を変えてカラーのトーンに変化をつけていることが大きな特徴だ。

材種によって収縮率が異なることから、環境や経年による変化にも耐えうるよう、木材内部の組み合わせの構造などにも細心の注意をはらうなど、同社の高い技術が生かされている。

モダンなリビングスペースに置かれる主役アイテムとしてデザインされたこのシリーズは、さまざまな形状とサイズが特徴で、自由な発想で組み合わせや配置が可能なアイテムだ。

KOYORIは国内においては、同社の直営店及び一部のディーラーでのみ取り扱っている。海外での取扱店も徐々に拡大しているといい、ブランドの認知は着実に広がっている。

(佐藤敬広)