
マナトレーディング(東京都目黒区、齋藤洋平社長)は、「MANAS新作ラグ展示会」を2024年10月2日・3日の2日間、同社東京ショールームで開催した。

新作展示会のテーマは「ラグとアートのある暮らし」。マナトレーディングのオリジナルラグコレクションである「MANAS RUG READYMADE」の新作などを発表した。

マナトレーディングは、インテリアを構成する一要素であるラグについても、昨今商品開発に注力している。2020年には、同社オリジナルの「カスタムメイドラグコレクション」をラインナップ。日本の住まいに合わせて開発したオリジナルラグコレクションとして、シンプルなデザインと上質なテクスチャー感を訴求する。オーダーメイド製造のため、正方形や楕円形など、どのような形・サイズにも対応する。

人気が高まっているのは、昨年発売のラグ「スプレンド」だ。特殊なナイロン「Kシルク」を用い、繊細な光沢感と柔らかでしっとりとしたテクスチャー感が特徴だ。カラーもピンクやパープルなど、フェミニンなものをラインナップ。ホワイトやベージュ、ブラウンやグレー系が比較的多いなか、マナテックスの「上質と洗練」のテーマに合わせやすい雰囲気のアイテムとして、フェミニン系のカラーリングも採り入れたという。
また、床材との相性もフェミニン系カラー導入のポイントの一つとなったようだ。グレイッシュトーンの床材にはパープル系のもの、オークの床材には暖かみのある色合いのラグといったように、床材のカラーのトレンドに合わせた商品開発を行っている。全体的にグレートーンの床材が人気だという。

2020年発売の「トリシアボーダー」も人気アイテムのひとつ。素材にはテンセルとKシルクを用いている。ナイロンと比較して、繊細で鮮やかな光沢感、そしてやわらかな手触りがポイントだ。不規則なストライプ柄で、どのようなインテリアにも合わせやすい。

「テラ」は、ポリエステル100%素材で構成されたラグ。海洋から集められたポリエステル素材をアップサイクリングした糸で作られていることが特徴だ。コットンのようなやわらかさが特徴の一つで、意匠性と手触りが人気を集めているという。また、素材にポリプロピレンを用いたアイテムにも注目だ。昨今はミニマルデザイン、有機的な曲線を描くチェアおよびボリューム感のある椅子張り生地がトレンドとなっていると同社。その影響はラグのデザインにも流れてきているようだ。

MANASのラグコレクションのうち、既成サイズでの展開となるのが「レディメイドラグコレクション」だ。トレンド感のあるデザインやカラー、テクスチャー感をもち、汎用性の高いサイズ2サイズが国内在庫、そして生産国のベルギーから取り寄せが可能だ。昨年から販売開始した同コレクションだが、カスタムメイドラグコレクションよりもスケール感などを伝えやすい。同コレクションでも人気の高い「ビル」は、世界でもトレンドなラスティックなテイスト、ペルシャ絨毯を崩したような柄が印象的なアイテムだ。

新作では、「サルタン」「カーライル」「モールカレ」「モールボンド」などを新たにラインナップした。「サルタン」は重厚感とバルキーな質感が特徴のシャギーラグで、どのような空間にも合わせやすい。

「モールカレ」はブロック調、「モールボンド」は不規則なストライプが特徴だ。どちらもポリエステル100%で、昨今のぬくもりとボリューム感が求められるトレンドに対応するアイテムだ。

ベルギーのオーダーメイドラグブランドである「リミテッド・エディション」のアイテムも展示。様々な素材を使用し、かつ高い技術力を誇り、クリスチャンディオールなどの高級ブティックのVIPエリアにも使われている。

コロナ禍以降、同社は新作等の展示会を不定期に開催している。今後は特注・別注対応のアイテム等の展示会も企画予定している。