トミタ(東京・品川)は、欧州の老舗ブランド2社の新作を2025年10~11月にかけて相次いで国内展開する。10月15日付でスウェーデン最古の壁紙ブランド「BORÅSTAPETER(ボラスタペーター)」の不織布壁紙3コレクション・計95点を発売、続いて11月5日には英国「ZOFFANY(ゾファニー)」の新作壁紙・ファブリックス計100点の取り扱いを開始した。北欧らしいやわらかな色とパターン、そして英国らしいアーカイブ由来の静かな意匠という、質の異なるヨーロッパの美意識を一つのショールームで提案できる体制が整った形だ。
今回のボラスタペーターの新作は「ADORN(アドーン)」「ANNO II(アンノII)」「FAIRYLAND(フェアリーランド)」の3本立てで、いずれも53cm×10.05mのロールで展開される。価格帯はアドーンとフェアリーランドが1本23,430円、18世紀~20世紀初頭のスウェーデン壁紙を現代に引き寄せたアーカイブ系「ANNO II」が1本34,320円に設定され、北欧デザインの中でも物語性や歴史性を求めるインテリア需要に寄せた。クラシックな花枝を軽い線で描いた「FLORAL TREE」や、幻想的な森を描き込んだ「MAGIC WOODS」など、住宅はもちろんキッズスペースやホスピタリティ空間にも転用しやすい図柄が多いのが特徴だ。すべてF☆☆☆☆・不燃/準不燃を取得しており、日本国内の内装制約にそのまま対応できる。
一方で11月ローンチのゾファニーは、英国建築・装飾のアーカイブを現代の色と印刷技術で再表現した内容となる。新作壁紙「ENDPAPERS(エンドペーパーズ)」は、16~18世紀の書物の見返し紙(エンドペーパー)や英国邸宅の小部屋に使われた装飾紙を起点に、細かな繰り返しパターンと穏やかなカラーパレットで構成するコレクションで、1本43,120~51,040円と高級内装材のレンジに置く。ZOFFANYが得意とする“静けさのある装飾”を前面に打ち出し、住宅リノベーションの小面積貼りやホテルのゲストルームのアクセントウォールなど、上質さを要する場面での採用を想定している。
ファブリックスでは、世界各地の希少織物を現代に写し取った「RARE TEXTILES PRINTS & WEAVES」を投入。ベルギー工房との協業タペストリー「BLOSTMA TAPESTRY」や、アジア起源モチーフを全面刺繍で仕上げた「SUZANI ARCHIVE EMBROIDERY」など、1mあたり3万円台後半~6万円台という価格だが、歴史的文様をそのまま現代の住空間に持ち込める“物語の強さ”が売りになる。高価格帯の輸入壁紙・ファブリックスに慣れた建築家・インテリアデザイナーに向けたラインナップと言える。




