【ニュースリリース】エムール 三層ウレタンの「ミレニアム ノンコイルマットレス」発売 コイルの重量・きしみ・廃棄課題に代替提案

エムール(東京都立川市、高橋幸司代表取締役)は、ウレタン三層構造を採用した「ミレニアム ノンコイルマットレス」を2026年2月2日に発売した。コイルマットレスの寝心地に近い弾力感を維持しながら、重量、きしみ、廃棄のしづらさといった課題の解消をうたう。価格はシングル1枚36,300円(税込)。厚みは20cmで、一般家庭の買い替え需要に加え、宿泊施設での導入も視野に入れる。

新製品は、日本人の体格をベースとした人間工学と寝心地研究を踏まえ、特性の異なるウレタンを組み合わせた三層構造とした。第1層は身体の凹凸に沿ってフィット感を高める低反発ウレタン(厚み3cm、密度35D、硬さ60NT)、第2層は縦スリット加工を施した高反発ウレタン(厚み8cm、密度32D、硬さ220NT)で過度な沈み込みを抑えつつ寝返りを支える。第3層は高密度ウレタン(厚み9cm、密度30D、硬さ190NT)で全体の支持性を高め、形状を保つ設計とした。仰向け・横向きの双方で自然な寝姿勢を促すとしている。

製造はISO認定工場で行い、密度30〜35Dの高密度ウレタンを採用。ミドル〜ハイクラス帯のマットレスに用いられる材料水準を取り入れることで、反発力と復元性の維持を狙う。また、コイルマットレスで問題になりやすい表層ウレタンの薄層変形による寝心地劣化について、全層を役割分担させた構造で懸念を抑えるとした。

実用面では、ノンコイル化による軽量性を前面に出す。製品重量は約13.6kgで、側面に4か所のハンドルを設け、移動やローテーションの負担軽減を図った。底面には滑り止め生地を採用し、ベッドフレーム上だけでなく床置き使用も想定。清掃やシーツ交換などの作業負荷が課題となりやすい宿泊施設での運用にも配慮した。

カバー類はメンテナンス性を重視した。表面に三層ニット生地を用い、アウターカバーはコの字型ファスナーで取り外しやすく、洗濯可能とした。中材を収納するインナーカバーにはメッシュ生地を採用し、出し入れのしやすさを高めた。

同社は市場動向として、環境配慮や処分コスト、ウレタン加工技術の進展を背景に、コイルから極厚・多層ウレタンへ移行する動きが広がっているとし、自社ショールーム来場者アンケート(2025年12月、1,000名)を引用して需要の変化を示した。買い替えやすさの観点では、宿泊施設でのマットレス入れ替えスパンを「10年」としつつ、一般家庭では5〜10年で身体やライフスタイルの変化が起こり得るとして、流通工程を最短化した価格設計を打ち出した。

販売は公式オンラインショップのほか、楽天市場店、Yahoo!ショッピング店で行う。エムールは、コイルマットレスの課題を意識した代替提案として、寝心地と取り回し、維持管理のバランスを訴求し、住まい用途と宿泊用途の両面で販路拡大を狙う。