ファイングレードウールクラブ ニュージーランド代表 Devold社 Mr. Craig Smith社長の報告 -FGWC-

NZでは8月中旬から比較的温暖な地域から徐々に新毛の毛刈りが始まる。今後12月初めまでNZ全国で約2500万頭の毛刈りが行われる。

去年から今年初めは大雨や洪水の為、多くの牧羊農家や洗毛工場が被害を受け、羊毛原料の供給が不安定だった。しかし今年は天候も良く羊たちも健康的に飼育され、良質な羊毛原料の供給が見込まれている。

私は今週から毎日、夜明け前の提携羊牧場を訪れ、ベテラン毛刈り職人が刈り取る原毛の検品を開始した。日本の寝具製品には特に「弾力性」や「耐久性」が求められる為、世界中で約3000種類ある羊種の中から、バルキー性の強いダウン種の羊を選び、そのダウンウールを提供している。

ニュージーランドの山岳地帯から流れくるミネラル成分の多い自然水を使って、衛生的に丁寧に洗毛する。大自然の環境を守るために、余分な化学薬品は最小限とし、生分解性界面活性剤(洗剤)とお湯だけを使い、不純物の除去、油脂分やPhの調整を行う。廃液に含まれる汚泥はすべて、地元農家の肥料として再利用されている。こうして日本のファイングレード羊毛寝具の品質基準を我々は厳守している。

Craig Smith