東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2023 多彩な出展社のアイテムが一堂に 3日間で約21万人が来場

 第96回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2023が、9月6日(水)から8日(金)にかけて東京ビッグサイト東展示棟で開催された。主催はビジネスガイド社(東京都台東区、芳賀信享社長)で、同時開催したLIVING&DESIGN2023、第14回LIFE&DESIGN、第34回グルメ&ダイニングスタイルショーと合わせ、3日間で計21万1048人が来場した(主催者発表、数値は速報値)。

 今回の見本市は、ギフト・ショー、グルメ&ダイニングスタイルショー、LIFE×DESIGN、LIVING&DESIGNの4展合わせ、総出展社数は2980社を数えた。海外からは25の国と地域から1111社が出展し、総展示面積約8万5900㎡の規模で開催。このうち、ギフト・ショーは東展示棟全てのホールを使用して行うなど、コロナ禍が明けていよいよ活気も本調子といったところだ。ギフト・ショー単体で見ると、来場者は3日間で14万2351人(1日目:5万4022人、2日目:5万5032人、3日目:3万3297人)。ギフト・ショー含めすべての見本市で3日目の来場者が伸び悩んだが、これは当日、関東地方に近づいていた台風13号の影響もあったものと推測される。

 今回のギフト・ショー秋2023は大きく7つのカテゴリに出展社が分類された。ホームファニシング・ライティング&デコラティブフェアエリアには、「アデペシュ」ブランドを展開するエーディックスが出展した。また、北海道・網走の加賀谷木材、東川の大雪木工などは、それぞれの技術を活かした小物・木工工作アイテムなどを展示。福岡・大川の後藤家具物産は「大川リビング木工社」として「Life with Pets ~人とペット共に生きるライフスタイル~」エリアに出展した。

 西ホールで行われた第14回LIFE×DESIGNは、ギフト・ショーとは異なりブース空間にゆとりを持たせた空間構成とした出展社が多くみられた。LIFE×DESIGNへの出展社は408社。

タイなど、海外からの出展社も多くみられた。

 国内の家具関連の団体としては、奈良県から十津川木工家具協議会が「KIRIDAS TOTSUKAWA」の名で出展した。「KIRIDAS(キリダス)」の名は、山から木を伐って運び出すことを意味する「伐り出す」という言葉が由来。

 同協議会は奈良県十津川村の木を使い、十津川村で作られた家具および木工品を販売する拠点である「KIRIDAS TOTSUKAWA」を運営しており、地元の家具工房の職人たちが共同で運営にあたっている。岩倉榮利氏が監修した「TOTSUKAWA LIVING」シリーズなども製作しているほか、オーダー家具の受注、スギやヒノキ材を使用したオリジナル家具シリーズ「KIRIDAS ORIGINAL」なども手掛けている。


 家具インテリア用品の製造・卸売を手掛ける市場(兵庫県加西市、市場博幸代表)は、「LIFE×DESIGN」で自社ブランド製品などの訴求を図った。ブースでは同社の名称である「市場」をかけた「MARCHEF(マルシェフ)」シリーズを大々的に展示。

 伸長式のダイニングテーブルシリーズやソファ、スライド式でタブレット端末などが立てかけ可能なサイドテーブルなどを出品した。

 同社は子供向けの家具シリーズである「E-Toko(イートコ)」シリーズなども展開しており、「家族×子供×成長」をテーマに、家族に寄り添うブランドを揃えている。

 今回久々に東京の見本市に出展した同社だが、新たな顧客層の開拓に積極的に取り組む姿勢が見てとれた。