今年は「オフィスファニチャーホール」を新設
マレーシアで行われる代表的な国際家具展示会、EFE2024(Export Furniture Exhibition Malaysia)が3月5日から8日にかけての4日間、開催を予定している。会場は前回に引き続き、クアラルンプールコンベンションセンター(KLCC)。主催はマレーシア家具評議会、運営は評議会の子会社であるEFE Expo Sdn Bhd。
アジア地域で開催される家具展は、例年バイヤーが集中的に近隣地域の国際家具展を渡り歩けるよう、日時を近づけて開催される。同展は同国のMIFF展(3月1日~4日)が終了した次の日から開催される。
今回で17回目の開催となる。45,000平米の展示スペースに、マレーシアをはじめとしてASEAN地域の企業260社以上が出展を予定。セミナーの開催も予定しており、海外からの講演者を招いてグローバルマーケットについての知見共有が行われる。
展示される製品はリビングや寝室、ダイニング、子供部屋向けの一般的な室内用家具にとどまらず、ガーデンファニチャー、オフィス、ホテル向けの製品にも及ぶ。また、家具用部材も一部展示を予定しているという。
今回は「オフィスファニチャーホール」を別途設け、オフィス家具メーカーが出展するエリアを新設。マレーシアにはオフィス家具メーカーが存在するも、中国など海外に出展する企業がほとんどだった。EFEの国際展としての知名度を活かしてこういったメーカーの需要を取り込む狙いだ。また、来場者からもオフィス方面を拡充してほしいという要望が寄せられたのも創設の理由だという。
マレーシアの年間家具輸出額は29億米ドル(約4,300億円)に及ぶ。その多くはアメリカに向けられたものだが、昨今の米国の景気減速の影響により、近隣の日本へ提案を強化したい考えだ。マレーシア家具評議会のマシュー・ロウ氏は、今年の夏に訪日し、主要な家具店や大川展示会などを視察した。弊紙のインタビューで「マレーシアから調達する日本企業はまだ少ないが、品質、価格とも他国にひけを取らない。検討先にしてほしい」と語った。
同社は日本からのバイヤーに宿泊の無料提供を表明しており、調達先の拡大や変更を考えている企業にとっては検討先の一つとなりそうだ。