ジャパンインテリア総合展2024 2024年4月10日、11日開催へ

家具、爛漫。

春恒例の家具産地大川の展示会、ジャパンインテリア総合展2024が、2024年4月10日と11日の2日間で開催を予定している。主催は協同組合福岡・大川家具工業会(福岡県大川市、河口健理事長)。大川産業会館(第一会場)、大川家具工場団地(協)・Uゾーン(第二会場)、インテリアポート・エルバーレ(第三会場)の3会場で開催する。またこれに併せて大川市内や近隣の各社ショールームにおいても、同時に個展が開催される予定だ。今回のテーマは「家具、爛漫。」。第一会場の大川産業会館には、110社の出展を予定している。

第一会場の大川産業会館

昨年は「脱コロナ」の年だったが、今年1月に開催された大川家具新春展の来場は、第1会場の第1会場の大川産業会館が1848社/2193人(昨年比でそれぞれ2.7%増/8.4%増)、第2会場の大川家具工業団地Uゾーンが662社/1209人(同、13.0%増/19.3%増)、第三会場のインテリアポートエルバーレが678社/1220人(同、13.2%増/18.6%増)と、いずれの会場でも来場者は増加した。4月展も1月展同様、本格的にコロナ前の様相に戻った姿が期待される。1月の新春展では「量販店・家具小売業・百貨店」が多くを占めたが、家具卸業やインターネットショップ関係来場社の増加率が高かった。4月展でも、これらの企業の来場増加率が昨年比で増えるかが、今後の一つのポイントにもなっていきそうだ。

工業会発のイベント・店舗什器「TOMORI」の企画展示も予定

今回のジャパンインテリア総合展2024においても、特別企画として九州産業大学との産学連携商品開発プロジェクトが展示される。また、工業会が近年注力している、家具産地大川が提案する国産材を活用したイベント・店舗什器「TOMORI」などの企画展示も行われる予定だ。

二月開催のギフトショーでの、福岡・大川家具工業会のブース

「TOMORI」は、1月に開催された「WOODコレクション(モクコレ)2024」や、2月の東京インターナショナル・ギフトショー2024春、国際ホテル&レストランショーなどでも展示を行うなど、家具産地大川が発信する商品シリーズだ。福岡・大川家具工業会では2018年より、家具の産地として持続可能なサイクルの構築を目指して、各地域の森林組合や自治体、企業などと協力して、早生広葉樹センダンの植樹活動を実施している。

その活動の中で、森林が抱える人材不足や国産木材の需要低迷など、様々な課題に直面していることを実感したことから、これらの課題解決のためにはより多くの人々が関心を持つことが重要だと考え、家具産地大川の強みである「家具づくり」を活かすことを決定。森林の課題や国産木材の活用、植樹の必要性などを楽しく学びながら体験できるマーケットイベントと植樹活動を同時に行うことで、より多くの人々がこの取り組みへ参加してもらうことが可能になると考えた。

昨年夏の「大川夏の彩展2023」より、地域材開発部会のブース

「TOMORI」は、そのイベントを行うためのイベント・店舗什器。マーケット&店舗什器は、ディスプレイテーブル、サインなどマーケットイベントやショップなどのディスプレイ什器に欠かせないラインナップで、国産杉を使用したインテリアCLTを使用している。リヤカー型什器シリーズ「WATAI」、ワークショップキットなどもラインナップ。これらは、福岡・大川家具工業会が運営する地域の森活性化プロジェクト「ふるさと家具」WEBサイトの特設ページで公開している。

工業会員以外の出展も増えている家具産地大川の展示会。「家具、爛漫。」をテーマに全国から出展社が集結し、それぞれの製品の魅力を発信する。