【オルガテック東京2024開催事前ピックアップ(8)】シンコー(ウィステリアグループ) リサイクルレザー「キクロス」や、同社の循環型環境リサイクルシステムをアピール

ウィステリアグループ(シンコー:名古屋市中川区)は、椅子張り生地を中心に、「すわる」と「ねる」に関わる環境に配慮した様々なアイテムを出展する。

リサイクルレザー「KYKLOS(キクロス)」は、椅子やソファの製造時に産業廃棄物として処理されていた端材を自社便で回収し、PVCの原材料として再利用する製品で、製品自体はもちろん、その循環型環境リサイクルシステムが最大の特徴となっている。「SINCOL FURNISHING LEATHER」のPVCレザーは、海水から無尽蔵に生成される塩素を利用して製造されているため、他の石油系プラスチックに比べて石油消費量が少ない。また、「islife UPHOLSTERY COLLECTION」は、製造工程での環境に配慮した無染色のBizVAや、摩耗や引っ掻きに優れたビガシリーズ、さらに循環型リサイクルを見据えバックコーティングレスにしたメランドなどが特徴だ。

リサイクルレザーの事業化には、環境への配慮だけでなく、「PVC業界への恩返し」という独自の思いが込められており、誤ったイメージとされる“塩ビは環境に悪い”という認識を変え、名誉回復に貢献したいという強い意志を持って取り組んでいる。同社が追求する「環境配慮」は、原材料や製造工程のみならず、製品の耐久性にも焦点を当てることにより、短期間での廃棄や処分を避け、資源の有効活用を促進。この継続的な取り組みが評価され、昨年、経産省の「次代を担う繊維産業企業100選」にも選出されている。