コイズミファニテック(大阪市中央区備後町 若林俊宏社長)は、2024年6月17日から21日にかけての5日間、本社近隣のビルで学習家具及びベッド商談会を開催した。
同社は昨年より、ULTAGEやBEENOといった中高生や、大人も仕事に使える製品も展開しているが、今年の4月から新たに「よく学び・よく遊び・よく眠る」を基本理念に掲げ、子供の成長を広範囲にカバーする製品構成にシフトした。商談会での新製品ラインナップは、同社の新戦略を大きく反映するものとなった。
会場入り口目の前に展示されたのは、0~6歳を対象にした、昨年発売のプレキッズ向け遊具である「Hagu(はぐ)」。保育園や公共施設をターゲットとした製品だが、家具店のキッズスペース向けに納入も進んでいるという。
また、「はぐ」のすぐ隣には、昨年12月より発売の幼児用家具「tsumugi123」も展示された。木製のフレームを組み替えることでベッドやキッズソファ、キッズデスクに形を変えることができる。組み換えは工具も不要。
続いて、「キッズデスクから学習デスクへ、子どもと一緒に成長するデスク」をコンセプトとした新製品、Muppu(ムップ)が会場中央に展示された。製品の最大の特長は、幼児向けデスクとして活用後、子どもの成長に合わせて購入時付属の脚部を取り付けることで、学習デスクに変化する点だ。本製品は、近年注目を集めるモンテッソーリ教育を参考に、小さい頃から自発的に学習できる環境を与えることで子供の能力を伸ばすことをコンセプトとして開発されたという。子供が進学した後も使えるため、ユーザー想定使用期間が長期に及ぶ新製品だ。
品番:MDD-010WWCW、幅900、奥行550、高さ380mm(脚部取り付け時730mm)。上代税込52,800円。2024年9月より発売開始予定。
また、ムップの隣には、電動昇降機能を持つ学習机の新製品、Famio(ファミオ)とLenos(レノス)が展示された。同社はこれを「Fit-in Deskシリーズ」と位置づけ、「学習机の新しいスタンダード」だと訴求した。この数年、小学生低学年のうちは自室ではなく、リビングでの学習を取り入れる家庭が増えた。同シリーズはリビングに置いても圧迫感のないデザインとサイズ。電動昇降機能があることで、成長や用途に応じて高さを変えることができる。また大人が仕事用として使用することも可能で、親子で使うことも想定しているという。
ファミオもレノスも基本的な寸法、天板高は同じだ。レノスは天板をホワイトオークの突板を使っており、柔らかさのある色合いが特徴的。
品番:ファミオ FDD-897 MOWH 、FDD-898 MOBK レノス FDD-797MOWH、FDD-798 WTBK幅1,000、奥行532、天板高は620~1,270mmの間で昇降が可能。拡張天板をつけることで奥行きは600mmまで拡張可能。ファミオ:上代税込 118,800円から。レノス:上代税込156,200円から。いずれも2024年9月に発売を予定。
その他、去年から発売開始したWaLLBE(ウォルビー)やULTAGE(アルテージ)、CDシリーズの展示も行われた。デスクマットも新作が展示された。今年はポケットモンスター、ポケピース、ちいかわの新柄のデスクマットが新たに発売予定としている。
(長澤貴之)