大川夏の彩展2025 開催せまる 7/9~7/10

福岡・大川の夏の産地展「大川夏の彩展2025」が、2025年7月9日(水)および10日(木)に開催される。主催は協同組合福岡・大川家具工業会(福岡県大川市、河口健理事長)。大川産業会館(第一会場)、大川家具工業団地(協)・Uゾーン(第二会場)、インテリアポート・エルバーレ(第三会場)の3会場で開催する。

今回の目玉企画として、福岡県工業技術センターインテリア研究所および一般財団法人ボーケン品質評価機構による共同ブースが設置される。家具や日用品など、性能・品質に関する評価や検査の相談が可能で、出展者の商品を実物で確認しながらの相談も受け付ける。事前予約も可能。

第1会場での出展は119社に上り、多彩な業界プレイヤーが一堂に会する 。国内外ブランドの新作家具から、業務・生活用品まで幅広く展示される見込みだ。

今回の「大川夏の彩展2025」は、単なる展示会の枠を超え、品質相談と検査アドバイスが受けられる専門性の高いイベントとして期待されている。コントラクトから生活空間向けまで、幅広い製品を手に取り、産地の技術力と研究機関との連携が体感できる。業界関係者にとって、見逃せない商談&情報収集の機会となるだろう。

福岡・大川家具工業会は、この5月に開催した第63期事業方針発表会で、デジタルを活用した新たな販路拡大策を打ち出した。目玉施策は、家具流通業者やコントラクト事業者と加盟社をウェブ上で結ぶBtoBマッチングサービスの導入。会館企画委員会主導で、来春の本格稼働を目指して準備を進めている。また、販路マーケティング委員会が主導するSNSプロモーションにも注力しており、春の大川木工まつりではInstagramを活用したキャンペーンでフォロワー数が3倍に増加したという。来年2月には東京ギフトショーでのイベント実施や、SNS大手ルームクリップとの連携による家具ユーザー参加型の商品開発も計画中だ。

地域ブランドとしての価値向上にも取り組む。大川市および大川商工会議所は「大川家具」の地域団体商標の認知向上に向けた支援を強化。現在、東南アジア10ヵ国でも商標が登録済みで、約60社が使用許諾を受けている。市や商工会議所は、今年度新たに予算を確保し、国内外へのプロモーション展開に力を注ぐ構えだ。