
東南アジア最大級の家具輸出入展示会「VIFA ASEAN 2025」が、2025年8月26日から29日まで、ベトナム・ホーチミン市のサイゴン展示会議センター(SECC)で開催される。世界の家具製造・輸出大国として年々地位を高めつつあるベトナムを舞台に、ASEAN域内外の有力企業が集結。アジア秋季家具展示シーズンの幕開けを飾る。

イタリアの調査機関CSILによれと、2024年のベトナムは家具生産で世界6位、輸出では世界第2位の規模を記録。成長著しい同国の不動産市場は、政府の支援を背景に需要と供給の両面で活性化しており、家具需要も高まる見通しだ。
今回の展示会では、ベトナムおよびASEAN諸国から約350社が出展、1,000ブース超の規模で、住宅・商業用家具(50%)、インテリア雑貨・手工芸品(20%)、建築・設計・トレンド紹介(20%)、機械・素材(5%)、ASEAN諸国の伝統技術を披露する「ASEANハウス」(5%)といった多彩なカテゴリーが展開される。
また、同展は韓国「KOFURN」、マレーシア「MFFM」、中国「CIFF」などアジア各地の有力展示会と連動し、国際バイヤーにとって高品質な家具を一挙に見比べられる絶好の機会となる。とりわけ、住宅開発、ホテル、リゾート、レストラン、空港などの開発プロジェクトに携わる投資家や施工業者にとっては、有望な仕入れ先とのマッチングの場ともなる。
VIFA ASEANは、ベトナム・ASEAN家具産業と世界をつなぐ戦略的な貿易の架け橋として、製品の国際展開を図る出展者と、品質と価格の両立を求めるバイヤーの双方にとって、不可欠なプラットフォームとなりつつある。