
日本最大級のインテリア国際見本市「第43回JAPANTEX 2024 インテリアトレンドショー(日本インテリア協会・日本能率協会主催、経済産業省、日本貿易振興機構など後援)」が11月20日~22日の3日間、東京ビッグサイト東展示ホールで開催された。窓周りをはじめ、フロアカバリング、ウォールカバリング、ホームファッション、デジタルプリントなど、幅広い分野のインテリア関連企業がブース出展した。

住宅向けの窓周りは、より機能性を高く、ハイグレードに。またインテリアをトータルに提案する傾向が強まった。中古マンションのリノベーション需要増加を踏まえ、リフォームに適した製品をアピールする企業も多かった。
インテリア全体のカラートレンドとなっている、淡い色調のニュアンスカラーは家具やインテリア全体で調和しやすいため人気が高く、依然として多くみられた。一方、デザイナーによる色鮮やかで迫力のある柄や、動植物がモチーフの海外デザイン、和服やふすま絵のような、はっきりと色彩ゆたかなカーテンやラグ、カーペットが出てきた。住宅分野と非住宅分野のインテリアの考え方が近接してきている。

さらに巣ごもり需要が終わったことで、非住宅分野に狙いを定める企業も多かった。環境問題への配慮が一層強まったのも今年の展示会の特徴となった。会場内の床には出展社4社の再生タイルカーペットが敷かれ、各社の「環境への取り組みコーナー」のパネル展示が拡充された。会場には卸売・小売など販売関係者、住宅メーカー、設計・施工などの関係者が来場した。今年はインテリアコーディネーター、リフォーム企業の担当者などを中心に、特に若い女性の来場が目立った。