【ニュースリリース】くろがね工作所 扇状「劇場型」コラボ空間『CoStair』発売 オフィス回帰で高まる交流需要に照準

くろがね工作所(大阪府大阪市西区、田中成典社長)は、プレゼンテーションから日常の打合せまで多用途に使える「劇場型」オフィスコラボレーションスペース『CoStair(コステア)』を発売した。「つながる×創造する」を掲げ、リアルな場での相互作用を最大化するための空間設計を前面に打ち出す。コロナ後のオフィス回帰が進むなか、分断されがちだった社内外のコミュニケーションを再活性化する装置として、働く場の再構築ニーズを取り込む狙いだ。

最大の特徴は、人間工学に基づく扇状の階段ベンチ構成。発話者と参加者の視線が自然に交差し、両端の着座者まで無理なく視野に収まる。中心から各ベンチまでの距離を約3.5m、前列幅を1,200mmとする設定で、両眼の自然視野とされる約120度を有効活用。登壇者は反応を細やかに拾い、参加者同士も表情や身振りを読み取りやすい。セミナーや全社会議における“聴かせる・伝わる”体験価値を高め、情報共有の質を底上げする。

多彩な使用方法

階段ベンチは中列(踏板部)を前列より低く抑えて動線を明確化。後列着座者の移動時も前列の足元に干渉しにくく、座面を踏まれる不快感を避ける。後列座面は720mmに設定し、着座時でも立位に近い目線となるため、高所不安を軽減する配慮も施した。後列はテーブルとしても使える設計で、ソロワークやペアワーク、カジュアルミーティング、ランチ利用まで運用幅を広げる。

収納計画も空間価値の一部として組み込んだ。前列・中列の座面下に共用ストレージを設け、防災用品などの備蓄や共用品をスマートに収められる構造とした。来場者が集うエリアで必要物資に迅速にアクセスでき、非常時のレジリエンス向上にも寄与する。

後列をテーブルとしても使用

同社は『CoStair』の導入効果として、セミナー満足度や参加意欲、プレゼン効果の向上に加え、日常的なコミュニケーションの活性化、ファシリティの多目的運用による稼働率改善を見込む。固定席と会議室の中間に位置づく“オープンな共有舞台”を設けることで、偶発的な対話や部門横断の知の交換を誘発し、組織の創造性を引き出すというシナリオだ。

過去5年で進んだハイブリッドワークの定着は、一方で「つながりの希薄化」を生んだ。オフィスの意味づけが「集まる理由の提供」へとシフトするなか、視線と声が届く物理的条件を整えた場づくりは、出社インセンティブの再設計に直結する。同社は扇状配置による公平感と親密さ、自由度の高い運用設計を武器に、企業のワークプレイス刷新やタウンホール用途、採用・研修イベント等への横展開を図る。

中列が低く後列の着席者の足が前列の着席者に接触しない
防災用品等が収納できる座面下スペース