【JFS2025開催事前特集(2)】オーツーのQUON JFSで鉄の美しさを前面に 新作と映像展示でスチール家具の本質訴求

業務用家具製造のオーツー(大阪府八尾市、梶原弘隆代表)が手掛けるブランド「QUON(クオン)」はJFS2025に出展し、2025年8月発表の新作をはじめ、スチールの魅力を活かした各種アイテムを披露する。会場では、鉄が持つ素地の表情や触感、量感と線のバランスを来場者が実際に「見て・触れて」確かめられる展示構成とし、素材としての鉄の可能性と普遍的なデザイン価値を体感ベースで訴求する。

期間中は、創業以来60年以上積み上げてきたスチール家具づくりの技術と思想を伝える映像展示を実施。自社工場での曲げ・溶接・研磨・塗装といった各工程を、職人の繊細な手さばきとともに紹介し、厚みや径、溶接ビードの納まりといった“見えにくい品質”まで可視化する。素材選定から最終仕上げまでの一貫体制を示し、長期使用を前提とした耐久性とメンテナンス性のエビデンスを提供することで、プロジェクト採用時の判断材料を強化する。

想定来場者は、建築家、インテリアデザイナー、コーディネーターなどプロフェッショナル層。QUONが長年、コントラクト市場で培ってきたスチール加工技術と、仕上げに至る職人の手仕事の精度を前面に打ち出し、設計要件に応える堅牢性と意匠性の両立を示す狙いだ。ラインアップは、空間に線的リズムを与えるチェア/スツール、陰影が映えるテーブル、屋内外での運用を見据えた塗装仕様など、用途横断の構成で展開する。

同社は「スチールの美しさは造形だけでなく、触れた時の温度感や音、時間とともに生まれる質感の変化にも宿る」とし、会場では仕上げ別の触感差や座り心地の検証もできるレイアウトを用意。仕様カスタムや数量対応などの相談にもブースで随時対応する。