【Meet up Furniture Asahikawa 2024開催事前ピックアップ(2)】昭和木材 同社オリジナルの国産ケヤキ材シリーズ「KOVA」を発表

昭和木材(北海道旭川市、高橋範行社長)は、Meet up Furniture Asahikawa 2024において、オリジナルの国産ケヤキ材シリーズ「KOVA」を旭川デザインセンターで展示する。

社寺仏閣や和室造作に使われていたケヤキは、和風家具では敬遠されていたが、しかし現代の若年層は、ケヤキに対してネガティブなイメージを持たなくなってきている。これを踏まえて、省は木材では、現代の洋室にあうケヤキの柾目を使用したダイニングテーブルを開発した。

同社では、ケヤキ材の製材から乾燥、最終家具製造までの工程を一貫で行う事が可能で、市況には流通していない柾目の材料も準備する事ができる。ダイニングテーブルの脚材とイスの背板には、ケヤキの集成材を使用。通常の家具メーカーであれば、この部分には巾ハギ材や無垢一枚物を使用するケースが考えられるが、昭和木材では全ての材料を使い切る事を目的に、良材を天板に使用し、節などの欠点がある材を集成材にし、限られた天然資源を余すことなく有効利用を図っている。製材メーカーならではの発想だ。

ケヤキの柾目材の天板は木材業界でもあまり見たことが無いといった反響も大きく、チークの様な印象を与えて高級感を醸し出す素材に変化した。ケヤキは本州では豊富に自生しているため、安定供給できる態勢が整っている。

今後は、過熱している国産広葉樹の中で、安定供給できる唯一の国産材として、国内の問屋、販売店、ハウスメーカーに販売していく方針だ。また内需のみならず純国産家具として海外への輸出も視野に入れている。