今年もプロポステのジェネラルマネージャー、マッシモ・モジエロ氏にインタビューを行った。中央エリアのサンプル展示が全て撤去された背景や、本会場の周辺で展示が行われている実情について訊いた。
――例年と異なり中央エリアにサンプル展示がありませんでした。
モジエロ 2024年、つまり昨年は、家具を置いてその家具に各社のサンプルを適用させました。私はミラノウニカなどファッション業界においてもジェネラルマネージャーを務めていますが、テキスタイル業界はファッションと異なりなかなかトレンドを切り取って見せることが難しいと考えます。各ブースに行けば、皆が皆、多種多様なテキスタイルを展示しています。家族経営でやっている企業が中心で、大枠のトレンドに捉われず、自身の考えるベストプロポーサルを展示しているのです。また出展社からも、中央の展示だけで吟味せず、直接自社ブースに来場してほしい、という声が根強いのです。大切なお客様を是非ブースで接客し、特別なご案内をしたいと考えておられる出展社様が多いと気づいたのです。それで今年は、そのようなお声を尊重して撤去しました。しかし、来年はまた変わるかもしれません。
――これまではスタートアップ企業が毎年みられましたが、今年はおりませんでした。
モジエロ 毎年、スタートアップには出展の枠を用意してそういった企業を育てる取り組みをしております。今年はたまたまそういった企業がおりませんでしたが、引き続き取り組みは続けていきます。私の頭の中には、スタートアップの支援は常にあり、これは大切なものだと考えています。
――私たちの読者に何かメッセージをください。
モジエロ テキスタイル産業は、「創造性」、「文化」、そして「品質」の3つにとって重要なセクターです。プロポステはそのような重要なセクターにおいて、このような美しいロケーションの中、ハイグレードの製品が集まるユニークで特別な場なのです。このような展示会は他にはありません。私たちは出展社を厳選しています。そして、ある意味来場者さえ選んでいるのです。ここには、大衆向け~中級グレードの展示品が存在しないから、買い付けにこられる方々も自然とハイグレードな製品を見に来られるバイヤーばかりになるのです。この水準を維持することは私たち運営側としても大切なテーマであり、特徴づけるものなのです。そうでなければ、他展と変わらないものになるでしょう。プロポステの出展社数が限定的なのはそういう理由です。以前はヨーロッパ企業に限るという運営をしていましたが、今は他国にもオープンです。オープンではありますが、品質の検査は厳しく行います。
――プロポステの外側で出展している企業がありますね。このことを問題視している出展社もいるように思います。どう思いますか。
モジエロ これは問題とは捉えていません。アメリカにはハイポイントという展示会がありますね、これも似たようなもので、エリアで展示を行っています。そのような取り組みも世界に例としてありますし、そもそも先にもお伝えしたように、プロポステの出展企業は厳選されており、その製品のクオリティも統一されています。多様性ということを考えれば、ミディアムクオリティの製品が会場の外にあっても、それはそれでバイヤーの参考になることもあるでしょう。ただ、(外側の開催は)できれば同じ日にやってほしいと思います。そうでなければ、外側だけを回るためにバイヤーの皆さんは滞在期間を延ばさなければならなくなるかもしれないですからね。
――今年もインタビューに応じて頂きありがとうございました。





